『オープンマリッジ』"円満な夫婦"が静かに壊れていく話
ドロドロの夫婦ものというと、浮気の発覚から始まる修羅場を想像するかもしれません。でも本当に怖いのは、派手な修羅場よりも、「円満だと思っていた関係が、静かに形を変えていく」タイプの物語です。
『オープンマリッジ』(田中マコト)は、まさにそういう作品です。
どんな作品?
円満に見えていた夫婦。その関係が動き出すきっかけは、夫からの「オープンマリッジ」の提案です。オープンマリッジとは、夫婦関係を続けたまま、お互いに外の恋愛を認め合うという結婚の形。
戸惑う妻の前に現れるのは、中学時代に片思いをしていた相手との再会。「提案してきたのは夫のほう」という大義名分を手にしたとき、人の心はどちらへ動くのか──という物語です。講談社の漫画アプリ「パルシィ」掲載作品で、連載中です。
ここが読ませる
「どちらが悪い」と言い切れない構造
この作品の巧みなところは、責める先が定まらないことです。提案した夫が悪いのか。提案に乗ろうとする妻が悪いのか。読み進めるほど、正解の位置が揺れていく。読者それぞれの結婚観・恋愛観が試されるような読み心地があります。
「もしも」を安全に体験できる
オープンマリッジという形を、自分の人生で試す人はほとんどいないでしょう。だからこそ、漫画で読む価値があります。パートナーがいる人ほど、ページをめくる手が重く、そして止まらなくなるタイプの作品です。
こんな人におすすめ
- 夫婦もの・不倫ものの「静かな緊張感」が好きな人
- 登場人物の心理をじっくり読み込みたい人
- 結婚という形について、物語を通して考えてみたい人
配信状況・無料で読める範囲は時期によって変わります。最新の情報は各電子書店の公式ページでご確認ください。